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旅とデザイン 京都から世界へ・・・

国内外を旅をしながら、デザインとブランディングで各地のみなさまのお役に立つことを目的とした事務所です。デザインが人々にとって価値があるように、またデザインさせて頂いた地域が元気になることを心がけています。


by atelier-bond

見方をかえる

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怒濤の忘年会シーズン真っただ中、皆さんにお誘い頂き楽しい時間を過ごしています。体がどこまでもつか・・・。

今朝はラボでデスクワークをしてから、現場が始まったプロジェクトの監理へ。昼間の先斗町は様々な業者関係者で慌ただしい雰囲気ですが、夜とはまた違った表情を見せています。そんな中先斗町歌舞練場で何やら作業がされていました。始業式の準備でしょうか?
こんな舞台裏を見られるのも、昼の先斗町を通った人だけの特権ですね。

先日に奈良に行きました。予定よりも早く着いたため、車を止めて周辺を観光する事に・・・目についたのが五重塔興福寺という、あの阿修羅像が奉られているお寺です。時間は19時過ぎ、境内には全く人がいません。そんな中光に照らされた五重塔が力強く、奈良の夜空に浮かび上がっていました。下からの照明が昼には見えない、ディテールや違った表情を見せてくれます。また人がいないため、古の風景を彷彿させるような感覚に身を置く事が出来ます(塔自体は再建されています)。

自分も観光地に住んでいるので、観光シーズンに寺社仏閣に行く事は少なく、むしろシーズンオフ、又は新緑の頃、また人がいなくなる時間に行く事が多いのですが、人がいると見えないものがその時には見える気がします。モノと向き合えるというのでしょうか?そのモノから発するものを正面から受け止める事が出来るのだと思います。夜の人のいない観光地なんかいいと思うのですが・・・。

その後、自分が今一番泊まりたい奈良ホテルの夜景を見て感動してました。その後食事を済ませてある場所へ・・・。奈良の人に聞くと奈良に何しに来るの?何もないで!と言われますが、その日は人生最大の感動に遭遇!!それはとある場所の夜の風景なのですが、知る人ぞ知る場所なのです。自分はその風景(素晴らしいと言われる)と反対側を向いた時に最大の感動を味わう事が出来ました。それはそれは素晴らしい風景が目の前に広がり、未だにその風景が頭から離れません。(申し訳ありませんが場所はお教えできません)

その感動の風景とは影絵だまし絵の世界みたいなもので、本来見える風景を別の方法で見ると違う見え方、違う風景が見えるのです。自分はシルエットを中心に見たのですが、本来見える光を見ずに、シルエットを中心に見るとその風景は一変しました。

情報だけを頼りにモノを見ると非常に狭い世界でものを見ているのかも知れません。しかし、少し見方を変えたり、環境を変えると今まで見えて来たものが180度変わる事って意外にあるかも知れません。

普段食べてる美味しい焼肉も、食べる人や場所によって、同じお肉でもより美味しく感じたり、不味くなったりする事があるように、長時間走る車の中で、今まで聞いてなかったリズムの曲をかけたり、いつもと違う香りを身につけたりする事で、普段の生活がより素敵に素晴らしく変化する事ってあると思います。

最近テレビを付ければどこもかしこも、''不景気''''不景気''とより不安を煽る報道が一日中駆け巡っていますが、そんな中でも見方を変えれば、素晴らしい未来が見えてくるかも知れません。自分もひとつまみの隠し味のような、少しの事で最大限の成果や喜び、感動を生む様なデザインが出来るよう、少しずつ見方を変えていけたらと思う今日この頃です。

写真と文章に関係性はほとんどありません。あまりにも美しいものに見とれ過ぎて、カメラの存在を忘れていました。美しいものは脳裏に焼き付けたい!そう思います。




設計事務所アトリエボンド
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Commented by ごる at 2008-12-24 08:26
おはようございます。昨日はコメントありがとうございます。
さっそくこちらへ来てみましたが、写真を撮るということを忘れてしまうほどの「絶景」だったようですね。内緒にしとくのもいいですね。
おっしゃるように情報に頼っていると一方向でしかものを見れない気がします。
美味い店とあちこちで書かれている店に行ってみて「?」という経験もあるし
私はかの有名なお寺より、田舎道を歩いて行った先の比叡山の借景が楽しめるお寺の方が好きですし、自分の目で自分だけの素晴らしい風景を見つけた時って嬉しいです。
関係ないですが、大好きな京都出身の野球選手が今年引退したのですが
セレモニーで彼を見ながら「写真ではなく目に焼き付けよう」と
カメラを向けるのをやめました。それを思い出してしまいました。
Commented by atelier-bond at 2008-12-24 23:24
ごるさんコメント有難うございます。
情報って非常に恐ろしいですね。
いい情報であればいいのですが、
悪い情報が混ざっていた場合、
それによって人を傷つけたり、
傷つけられる人がいるという事を、
忘れてはならないと思います。

写真やビデオは非常に便利なのですが、
やはり自分の視野で見た風景を焼き付けたいですね。
感動の度合いが違います。

思い出すためならそれでいいのですが、
焼き付けるまではいきません。
便利過ぎるという事は時に貧しいことだと感じます。
by atelier-bond | 2008-12-22 14:44 | LIFE | Comments(2)