オープンハウス

今日は基本的にはオフの日だったが、先日このブログにも書かせて頂いた、不動産会社のバン株式会社の板東社長に紹介され、ある不動産のオープンハウスの見学に行った。あまりオープンハウスに行く事はないが、行ってみるも勉強！その会社株式会社ハチセという不動産でRE STOCK（リ・ストック）という名前で商標登録を取り、社内規定で6つの条件をクリアしたものをそう呼んでいるそうだ。今日はその不動産が手掛けた壬生の町家のオープンハウスだった。現地に着くときれいに出来た町家があり、多くの人が見学に来ていた。所々で聞こえたが、多くの人は地域情報新聞を見て見学にくるそうだ。失礼な話だが、あまり内容を聞いていなかったので、期待をしていなかったのだが、想像以上に手を加えられ、お金もかかっていた。見学者の方はみんな喜んでおられたり、ビックリされていたり、いろいろと文句を付けたりと様々。設計事務所のオープンハウスとはちょっと違うので、その辺の反応が非常に興味深く、いい勉強になった。だらだら中を見ていると、板東社長の紹介という事で、西村社長自らお声をかけて頂いた。



従来僕らが描いていた不動産の社長！！という感じではなく、板東社長と同じで温厚な印象の社長さんだった。名刺交換をさせて頂き、ちょうど持っていた事務所概要と作品を見て頂き、ハチセさんの会社の事業内容もお聞かせ頂けた。西村社長は、物件を簡単に壊す事もただ建てる事もあまり関心がないようで、これからは不動産と設計者がもっと歩み寄りを持てる方向に持って行きたいとお考えのようだ。しかし、そこで問題となるのは設計料に伴う物件価格の上昇をどうするか？僕も、多くの不動産の方からお話を頂くが、僕もそこが最も大きな問題で、唯一お仕事させて頂いたのが、板東社長との仕事だった。ただ、このような不動産がますます増えてくれる事は、街にとっても経済にとっても必ずいいはず！古家を壊す事。まず利益追求しか考えていない不動産時代は早く終わってほしい。建築家は不動産を嫌いな方が多い気がするが、僕は不動産の方と出会って、設計とはまた違う建物のお話を聞ける事に大変有難く思っている。詳しくは→株式会社ハチセさんのHPを見て下さい。ただひとつアンケートにも書かせて頂いたが、職人さんの技術がいま一つだった。細かい納まり部分に粗さが目立つので、その辺は職人魂を持ってもらいたい。縁側の「ラオス松（恐らく）」も少し風情にかける木目なので、杉で十分じゃないかと思った。でもこういった活動には正直共感持てます。