とまどい

今夜は年末最初で最後の忘年会に参加した。明日まで仕事でバタバタと情けない程慌ただしくしている自分は、忘年会を開く余裕も、誘う余裕もなく今夜お誘い頂いたBond HAIR-MAKE UPの忘年会に参加させて頂くのが精一杯だった。しかも会場はカノア心遣いに感謝です。正直、参加させて頂いたものの、頭の片隅で仕事の事が離れていなかった。
今夜はボンドが一年間お世話になった方々をご招待されていて、某出版社の社長や某トップメーカーの営業担当の方、某ディーラーの方、某機器メーカーの方、京都府内で数店舗お持ちの美容室の皆さん、あとサボンカフェのスタッフ合計30名ほど。にぎやかなひとときでした。
この写真を見てどんな印象を持たれるかわからないが、かなり気合の入った仮装でした。毎年いろんなイベントでスタッフや参加者によって行われるのですが、参加者全員がこの日の為に気合を入れています。正直これは仮装というカテゴリーのものではなく、エンターテイメントです。それを見て、みんなで笑って気が付けば会話が弾み、初対面同士でも緊張がほぐれます。その中でお互いにビジネスチャンスがあったり、今後の取引やお付き合いに発展するんです。気がつけばみんな幸せな顔をしています。
みんなが楽しんでいると言っても、もしかしたら「なんでこんな事せなアカンねん」と思っている新人スタッフや周りの人がいるかも知れない。でも自分はそう思う人よりも、それをやっている人をカッコイイと思う。
ここ2,3ヶ月今まで体験した事のない大きな見えない壁に直面し、完全燃焼出来ない出口の見えない長いトンネルの中で、もがいている自分が唯一抜けられる手段が見えた。いつも兄貴と言って慕ってくれるかわいい弟達、初めてお会いしたにも関わらず、気さくに声を掛けて頂いたM氏や、6年前に名刺交換させて頂いたM氏に身を持って教えられた気がする。




同時に今日はうれしい一日だった。3年半前にデザインさせてもらったサボンのスタッフと新たにデザインしたカノアで、久しぶりに近況が聞けた事。一年前の今頃、必死で床の塗装をしていたStudio Oops!の富川オーナーから久しぶりに連絡を頂いたり、パーティでは約7年前ボンドの西田氏の元でマネージメントしていた頃に、名刺交換させて頂いた某出版社の社長が、職業が変わったにも関わらず自分の事を覚えていて下さった。最近自分の存在意義や価値について真剣に悩んでいた。
「何のためにデザインしているのか？」「これから自分はどう進めばいいのか？」でも、一年前や7年前の自分は確実にその人達に自分の存在意義を示していた。そして、自分の弟達も確実にその存在意義を今日来ていた方々に示していただろう。その点では自分はまだまだ彼らに見せるというより、学ばせてもらっている事が多い。
本当にボンドのスタッフには頭が上がらない。恐らくカノアのスタッフもそれに気づいてくれただろう。彼らの接客や人に接する態度は、決してその場だけの社交辞令ではなく、日頃のサロンワークの厳しい環境の中で、自然と身に染み付いたもので、サロンの中ではかなり高い水準の教育を受け、お客様の事だけを一生懸命考えている。本当に素晴らしい事だと思う。
最後に西田さんが言った言葉「give&give」　「これだけ頑張ったから見返りがあるだろう」ではなく、「与え続ける」という事。これはある意味「究極の愛」という事で、西田氏は今夜自身の身をもってそれを示してくれた。そして「一緒に笑って、一緒に美味しい物が食べられるという事がどれだけ幸せな事か！」という言葉が心に響いた。
出来れば今夜のブログだけでも、多くの方に見て欲しい。自分と同じ悩みの人や、これから仕事を始める人にとって大切な事を自分は教えてもらった。人間多くを求めるとそれだけリスクも伴うし、見返りを求めるからその返りが遅かったり、なかったりする事に落胆してしまう。結局その日、その瞬間を一生懸命生きていれば、恐れる事はないということ。余計な事を考えず、今やるべき事をしっかりとやる事。そしてそれを感謝する事。それさえ出来れば人は幸せになれるんじゃないかな？
仮装をして人々に笑いと幸せを届けてくれた人を、胸を張ってカッコイイと言いたいし、そして今夜、その場に呼んで頂けた事を嬉しく思うし、感謝したい。みんなサイコーです！！