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旅とデザイン 京都から世界へ・・・

国内外を旅をしながら、デザインとブランディングで各地のみなさまのお役に立つことを目的とした事務所です。デザインが人々にとって価値があるように、またデザインさせて頂いた地域が元気になることを心がけています。


by atelier-bond

竹_e0002951_19431995.jpg今日も朝から京都市内の現場にて打合せ、一端戻って仕事をして、昼から以前デザインさせて頂いた住宅のクライアントからの依頼で、ふすまの建て合わせに立会いました。ふすまって普段使う機会がないので、興味津々でその作業を見てました。

ふすまは建具と違って造ってから現場で建て合わせをするのではなく、枠を造って一端現場で建て合わせをしてから、紙を貼って縁を仕上げて納品します。その建て合わせは久しぶりに見ました。畳の上にゴザを敷いて、その上でのこぎりを使ったり、枠を軽快なリズムでカンナを使って削ったりします。それをゴミごと一緒に持ち帰ります。現場も汚れにくく、何か本来の職人さんの仕事を見た!という感じで、短い時間でしたが、楽しませて頂きました。

また、一週間前にその家で大工さんにカーテンレールを付けてもらいました。普通カーテン工事はいわゆる内装屋さんが担当します。しかしこの物件では大工さん。自分もカーテンはあまり好きではないので、普段は請負う事がないのですが、クライアントが「この家にあうように、竹を使ったレールにして下さい」との依頼に、おもしろそうだったので、引き受けました。

しかし竹は自然のもので、サイズも色もバラバラでおまけに節まであり、とてもレールには向きませんが、大工さんと一緒に色んな竹屋さんをまわり、比較的大人しい、サイズが揃っている竹を探し出し、この家用に燻してもらいました。写真がそのレールですが、2mの竹に木で造ったジョイントをかち込んでつなぎ、ブラケットに載せて、リングランナーを入れて完成!!

普通のカーテンレールの方が格安で、使い勝手もいいのですが、クライアントも気に入って頂けて、結構やりがいありました。町家には控えめでいいかも知れません。今回は以前に改装させて頂いたので引受けましたが、竹は割れやすく色もはげてしまうので、竹の特性をいい事も悪い事もご説明して、理解して頂いた上で施工しました。見た目で気に入った方にはオススメしません。絶対に割れます!!そして滑りにくいです!!

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Commented by ごる at 2006-06-27 17:49 x
こんにちは。何と竹のカーテンレール!便利に暮らしたいけど、風情を壊したくない…いいですね!そうでなくちゃ!
だって旅館に宿泊する機会が結構ありますが、がっかりするのがそういうところです。
書院造の素敵な部屋に忽然と近代的なテレビが鎮座してたり、物入れの取っ手が洋風だったりすると、しゃあないのかなあと思うと同時にがっかりしますよ。
そっか、でも使い勝手はオススメできないんですね。それもまた良し…。
職人さんの技術とともに残材の持ち帰り方も流石ですね。
料理しながらぱっぱと片付けていく料理人みたいな。ちゃう?
Commented by atelier-bond at 2006-06-28 00:04
ごるさんこんばんは。
ここのクライアントは非常に古風な方で、質素に自分なりに楽しんで生活されています。竹のレールもクライアントからの提案で、普通は内装屋さんに依頼するのですが、今回は大工さんに時間をかけて施工してもらいました。
ふすま屋さんの仕事も滅多にみかけませんが、活気があっていい仕事です。京都らしいなぁ〜と思いました。
ごるさんのおっしゃる通り、先日泊まったホテルの離れも似合わないテレビが鎮座していて、妙に違和感を感じました。
ただ、竹のレールもいいのですが、カーテンってどうなんだろう?と一人疑問に思いました。
by atelier-bond | 2006-06-26 19:43 | 仕事 | Comments(2)