24周年を迎えました。
2025年 11月 21日

本日2025年11月21日で設計事務所アトリエボンドは24周年を迎えました。
今日から25年目に入ります。これもひとえにクライアントの皆様、関係各社各位、いつも支えてくれる家族のお陰だと感謝致します。
24年経ち当初のことを多少忘れることはあっても、創業した日のことだけはハッキリ覚えています。
創業までの日々
20歳で建築が好きで一生懸命日々勉強とアルバイトに時間を費やした専門学校を卒業し、その後、さらに深く学びたく留学したいと想いアルバイトや派遣社員でお金を貯めながらも、各地の建築を見たり本を買い、建築家の話を聞きに行き、その当時に林業や木材との出会いがありました。その間に師と仰ぐ人との出会いもあり、建築をしているだけでは出会えない方々に出会う事が出来ました。ある程度のお金が貯まりましたが、数年で色んな経験をすると『今から留学に行く意味があるのか?』と思うようになりました。
独立を決意する
25歳になった頃、小さな仕事の相談を頂くようになり、フリーランスとして活動を始めました。どのような事務所にしたいか?という事よりも想いが先行し、『なんでも創りたい!』という気持ちだけで活動していました。留学を考え悩んでいた頃、料理人の師匠に相談したところ『何を悩んでいるんや、お前はツマヨウジから建築まで何でもやったらええやろ?』という言葉を頂き、『ツマヨウジから建築まで・・・』を掲げ、現在でもその言葉を胸に活動しています。
そして26歳になり本格的に事務所の創業を考え、事務所登録をしました。留学用に貯めた資金を元手にまずは自宅の自分の部屋をDIY(当時まだ普及していない)で改装。無垢の床材を貼り、壁には漆喰を塗り、家具はベニヤを使って作りました。PCやプリンターを買い、事務所開設です。
営業活動開始
学生時代から『建築家は待つ仕事。頼まれて仕事をするもので、営業なんてしてはいけない』と教わりましたが、独学で経験もゼロの26歳が待っていても誰も仕事なんかくれません。そこで、美容師の師匠のお手伝いをしていた頃、美容室で作るフライヤーを見て『これだ!』と思い、フライヤーと名刺を作る事に。
名刺は当時顔写真と文字が出だした時で、その頃にインパクトを持たせるため、建築をイメージさせるロゴを入れてカラー印刷の名刺(1枚50円)と、自分でDIYした部屋の写真を使ったフライヤーを印刷会社に依頼して、2000枚作るところから始めました。まず2000枚のフライヤーをポスティングするところから営業が始まります。当時のポスティングの決め事は。
◯マンションに投函しない(楽に捌ける癖がつく)
◯依頼が来る可能性の低い所に投函しない(新築やポストが汚い)
◯依頼が来そうなところを見極める(自分が何とかしたいと思う建物、センスがいいと思う建物)
ポスティングを始めて1ヶ月後依頼が入りました。
初めての依頼
ポスティングだけでなく手渡しやカフェにフライヤーを置いて頂くようになり、少しずつ枚数が減っていきます。そんなある日フライヤーを見た方から連絡が入りました。
『ダイニングでも使えるソファを探して欲しい』
初めての依頼はソファのご依頼でした。建築とは言い難いですが、『ツマヨウジから建築まで・・・』を掲げていたので、もちろん即答し要望のヒアリングをさせて頂きました。
こちらからご提案したのは
◯今のインテリアに合うデザイン
◯食事をしていても不自由のない高さと座面の堅さのあるソファ
◯大きすぎず、横になってテレビを見られるサイズ
以上を提案し、選んだのがインテリアショップACTUSが取り扱うソファでした。白のレザーのソファを気に入って頂き、ご購入頂き納品までお手伝いさせて頂きました。
初めての売上
無事にソファを納品して初めての売上金を頂きました。お店にもお支払いし、経費を引くと手元に残ったのは6,000円(家賃などは両親に甘える)。初めての利益でした。それでもフライヤーを見てのご依頼だったため本当にうれしく、喜んでいると2件目の依頼が入りました。しかしこれだけでは食べていけないので、夜の仕事を始める事に・・・。
夜のお仕事
昼は営業活動や、本を読んで設計や建築の勉強。当時材木商の社長にお世話になり、材木を見て学ばせて頂いたり、北山杉の産地や工場を見学したり、京北町の山を案内して頂いたりと林業や木材の勉強もさせて頂きました。世間ではシックハウスの問題が出始めた頃、それより深刻な『化学物質過敏症』の問題に取り組ませて頂いたり、一緒に考えさせて頂く機会などを頂きました。しかし経費は出ていくいっぽうなので、思い切って夜のお仕事を始めました。
20時からお店に出勤し、始めた副業は『ファミレス』のキッチンで調理。当時26歳でしたが、高校生の先輩や専門学校生の先輩から、皿洗いや調理を教えて頂きました。元々料理人を師匠に持ち、飲食店のアルバイトも数多く経験していたので、半年でメニュー全ての調理を網羅し、22時から深夜2時までを調理を一人(社員なし)で任されるようになりました。多い時には一人で30名以上の料理をこなすなど、設計とは別に仕事の楽しさを満喫していました。人が嫌がるグリストラップ (排水枡)やフードやグリスフィルターの掃除も大好きで、積極的に行うことで店内での評価も上がりました。そこで料理の仕込みや厨房レイアウトやレシピ作りを学ぶ事が出来、今の仕事に活かされています。
人生初めてのベッドハンティング
そんな夜の仕事を続けていたある日、ファミレスのエリアマネージャーという方から店長室に呼び出されました。
『君に1店舗任せたいから社員になって料理長をやらないか?』本来社員→副料理長→料理長なのですが、いきなりの飛び級で料理長のお誘い。驚きましたが、当時設計の仕事もポスティングの成果で安定的に収入が入るようになり、夜のお仕事もそろそろ辞めないと、と考えていたので、お断りさせて頂きそのまま夜のお仕事も終了する事に。
当時ファミレスで学んだ事が、今の仕事に驚くほど価値をもたらし、事業の強みになるとは当時考えてもいませんでした。
振り返ると・・・
創業して24年経った今、事務所の強みは以下となります。
住宅デザイン
木を活かし、構造材にはシロアリや不朽菌に強い木材を使った、住まい手の個性を引き出す空間デザイン。オリジナルの床材の製造販売(7種類)と、木を活かした家具デザインと制作
店舗デザイン
売上予測と事業計画を立て、同時に企業の価値を更に引き出すブランディングを取り入れ、独自化した空間デザインで、企業の売上と利益に貢献。特に飲食店においては、厨房計画からメニュー開発相談まで対応しています。
ブランディング
マーケティングの視点を活かし、企業の個性を強みとして引き出し空間デザインに落とし込みます。そこでしか体験できない価値を空間からお手伝いします。
地方創生(地域活性化)
人の居ない場所に人を集める店舗デザインで地方都市の地域活性化に寄与してきました。その経験を活かし地方や地域の魅力を引き出し活かした地域エコノミーを提案しています。
以上がアトリエボンドの事業の特徴ですが、創業当時に材木商の社長から林業と木材を学び、料理人の師匠とファミレスでの仕事の経験が飲食店や店舗のデザインに活きています。ポスティングとフライヤー製作などが、マーケティングやブランディングに活かされています。それらを複合的に考え活かして来た結果地域活性化の実現までお手伝いできるようになりました。
24年前に創業した小さな事業が24年後このようなカタチになるとは考えてもみませんでしたが、これからは小さなインパクトを広げて大きなうねりになるような、そんな事業で個人や企業、地域や社会に貢献できるよう活動して参りたいと想います。
今後共アトリエボンドを宜しくお願い申し上げます。
2025年11月21日
設計事務所アトリエボンド
代表 戸村聡里
年内までの特別企画!












