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旅とデザイン 京都から世界へ・・・

国内外を旅をしながら、デザインとブランディングで各地のみなさまのお役に立つことを目的とした事務所です。デザインが人々にとって価値があるように、またデザインさせて頂いた地域が元気になることを心がけています。


by atelier-bond

25歳、大工を育てる。

職人を育成し、仕事を創る





仕事を受け継ぐ
きっかけは20年前、独立して間もない頃祖母の家をリノベーションする話があり、施工してもらう工務店を探していた時、祖母に紹介してもらい話を聞いてくれた社長がいた。結局タイミングが合わず仕事は実現しなかったが、祖母の紹介という事もあり、色々と話を聞いてもらい印象に残る社長だった。

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昔ながらの大工社長で腕のいい職人を抱えておられたことを当時聞いた覚えがあった。そこから10年ほど経ち木にこだわった新築住宅や大規模な改修工事も依頼されるようになり、なかなか自分が理想とする工務店や大工をはじめとした職人に出会う事が難しいと感じ始めた。

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工務店には現場を管理出来る監督が居ないところも多く(全ての工務店ではなく一部)、施工図は描かない、大工はノミやカンナを持たず(全ての大工ではない)、石膏ボードをカッターでカットする仕事が大半で(そういう仕事を創る設計にも問題あり)、ノミを使って解体をしたりする大工を目にして、申し訳ないと思いつつも、ノミやカンナを使う職人の仕事を増やしたいと思っていた。

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ベテラン大工と育てる、25歳大工見習い

現在とあるプロジェクトで出会った工務店のブランディングの仕事をさせて頂いてます。その工務店とは、20年程前に祖母の紹介で相談に伺った会社でした。先代の社長は亡くなられ、現社長が引き継がれた。その息子(先代の孫)さんが、大学を卒業して現在大工見習いで現場に入っている。しかし、大工へ修行に出たわけではなく、たまに仕事を依頼するベテラン大工さんに、現場の合間に教えてもらう事が精一杯だった。今回ブランディングの中で会社の方向を示すために、ベテラン大工さんに参加して頂き、現在の技術の状態と今後どうすれば良いか意見を伺った。

話を伺ったベテラン大工さんも、若い彼が昔ながらの大工を目指していることを知らず驚いていた。そしてそれならと協力して頂けることとなり、早速彼が課題として取り組んでいた『ほぞ』の加工を見てもらった。まだまだ見せられるものではないが、ベテラン大工さんはそれを見てそのまま手本を見せてくれることに。


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墨の真ん中にノコを入れる

ベテラン大工さんからのアドバイス。墨は残っても消えてもダメ。墨の真ん中にノコギリを入れて、墨の跡も残す。そして『芯墨を必ず打つ』、4周全てに墨を打って、その中心にノコギリを入れる。

ホゾは基本的に全てノコギリで加工する。調整する時にノミを使うが基本的にノコギリで一発で仕上げるらしい。

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墨の中心にノコギリを正確に入れるのは、初心者には難しく何度もベテラン大工さんの作業を見ながら覚える。

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ホゾは綺麗に出来たが、事前に加工したホゾ穴が真っ直ぐ加工出来てなかったため、ベテラン大工さんが微調整。不安定な台の上でも難なく作業される姿は見ていて気持ちいい。『昔は仕事を見て覚えろと言われましたが、今はそれでは人が育たないから、こっちが教えないと仕事になりません』。ベテラン大工さんも苦労されてますね。

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ホゾが完成。上に見えるホゾは事前に25歳大工見習いの彼が加工したホゾ。初めて加工したホゾですが、幾つも刃型が付いていて、決して上手とは言えない出来。最近は上手に出来ないことを見せたくない人が多いですが、最初から上手だと教わる必要もないし、成長の度合いもわからない。

自分は下手くそと思っていても、教える側からすると何が悪いか課題として見えるため、上手くその場をやり過ごすことより、失敗を見せて自覚することが大事!




僭越ながら1人の若者を職人として成長を見守る役割をさせて頂く事になりましたが、成長させるために現場経験も必要。今後彼が成長するためにこちらは現場を創らなければなりません。若い頃、設計事務所で働けなかった分、多くの職人さんに建築の基礎を教えて頂いた自分が、大工の育成をするとは夢にも思いませんでした。職人ではなく設計の立場から、立派な職人になれるよう見守っていきたいと思います。お世話になった先代のためにも、未来の建築物のためにも、しっかりこちらも学んでいきたいと思います。





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by atelier-bond | 2023-08-02 19:12 | 仕事 | Comments(0)