一つひとつの意味を考える
問題提起する
非常勤講師の2日目の講義が始まり、点呼のあと学生たちに確認する。
『現地調査に行った人?』
回答はゼロ。まだ誰も現地調査に行っていないらしい。デザインをするにも何をするにも、その土地に関わりをもつなら、現地に足を運ぶべき!
引き続き課題の質問や提案を受け付けるが、なかなかこちらの提示する基準に当てはまらない。今回商店街の活性化が目的なので、用途はなんでもいい。しかし学生が提示するのはカフェやパン屋、バーetc。用途は何でも良いので、大事なのは『どんなお店で、誰がターゲットで、どんな体験が出来るのか?』
ここが学生にとって毎年の難関です。
では何故それが出来ないのか?要は問題(課題)に向き合っていないから。問題とはその地域が抱える問題であり、問題もわからなければ魅力も見つけられない。それは現地を訪れていないからです。
現地を訪れれば駅からの距離や、歩いた体感、建物の高さや道路の幅、商店街の匂いや街の音など、ありとあらゆる情報が入ってきます。そこから街の魅力や課題が浮き彫りになりますが、ネット上の mapや情報ではなかなかリアルな問題がわかりません。
何故?商店街に人が居なくなったのか?何故人が集まらないのか?どんな人が住んでいて、どんな人がこの商店街を利用しているのか?
実際に足を運べばこのような疑問が浮かびます。そこから誰を基準にどのようなものを提案すると街の方が喜ばれるのかがわかると思います。
今回用意したのは、アトリエボンドでプロジェクトに関わらせて頂いた、鹿児島県薩摩川内市の『原田米店様のリニューアルプロジェクト』。同じように人が居ない閑散とした温泉街に何故このようなお米屋さんのデザインをしたのか?デザインの起点からコンセプトまでを使って説明しました。
人が居ない場所にはそれなりの理由があります。元々人が住んで居ない地域を除いて、30年以上前は多くの人で賑わっていて、その後時代に取り残されたように人が居なくなったケースが多い。それであれば人が居なくなった理由があり、それが理解出来れば、問題の解決に繋げられるというのが、今回の課題の真意です。
また人が集まるのにも理由があります。東京などの都心部を除き、地方でも人が集まる場所があったり、田舎の人里離れた場所にも人が集まる場所があります。それを見ると『何故ここには人が集まるのか?』という問題提起ができます。
『映える』は人が集まる
学生たちも好きな『映える』。中には『インスタ映えさせれば人が集まります』と提案して来ますが、それは間違ってはいません。しかしこちらが聞きたいのは『どうやって(何をして)映えさせる?』という提案が重要!『映える』という行為が重要なのではなく、『映えるためのコンテンツが重要』なのです。
『映える』という行為の提案を要求しているのではなく、どうしたら『(地域が)映えるのか?』を考えなくてはなりません。表面的な意味の理解ではなく、一つひとつの本質を理解することが重要です。そのためには地域が抱える問題を理解し、それに取組み、地域の資源を活用して解決していかなければなりません。一つの道が見えれば、それを中心にいくつも選択肢が見つかります。その枝を広げて行くためにも、大きな幹となるコンセプトが不可欠となります。それが学生たちに理解してもらえるか?こちらも学生たちがどうしたら『映える』のか?真剣に考えなくてはなりません
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