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旅とデザイン 京都から世界へ・・・

国内外を旅をしながら、デザインとブランディングで各地のみなさまのお役に立つことを目的とした事務所です。デザインが人々にとって価値があるように、またデザインさせて頂いた地域が元気になることを心がけています。


by atelier-bond

通学路

昨日行って来た、岡山〜広島のショートトリップで、建築から地方の特徴等様々な物を見て来た。その中で、東広島市の志和町という小さな町に立ち寄った。東広島はサラリーマン時代に何度か仕事で足を運んだ事があったが、この町は初めてだった。山陽自動車道の「志和インター」があるので、そこでこの町と出会う事が出来た。この町の特徴は、農業が中心の町で所々に工場があり、あとはゴルフ場が3ケ所あるらしい。
僕は初めて訪れた場所では、必ず地域の方と話をして、その土地の特色を聞く事にしている。ビックリしたのは、視界に入る家々の屋根瓦の殆どが茶色の瓦(あかがわらというらしい)が葺かれていて、ちょっと異様な感じがしたが、少し経つと目も慣れて、志和町の良さが見えて来た。
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この町の人と話していると、「こんな町には何にもないよ」というが、僕の印象に残った風景は、子供達が楽しそうに話をしながら自転車に乗って通っている「通学路」だった。
通学路はどこの子供にもあるのだが、なんとも言えない懐かしい雰囲気と、子供達のいきいきとした表情が印象的だった。自転車をこぐその後ろ姿を見て、思わずシャッターを切ってしまった。
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そんな子供達を見つつ町を散策していると、「志和神社」に出会った。どこの田舎町にでもありそうな、少しさびれた神社だったが、僕には何故か懐かしく感じて、その場をしばらく離れる事が出来なかった。
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以前、僕の友人で僕の田舎を見た時に、「自分の田舎とどこか似ている所がある」と言った人がいるが、その場に居た僕は、まさにそれと同じ印象を持ったのだと思う。
僕は以前にもこのブログに書いているが、子供の頃から神社が大好きで、神社に行っては昔からそこで行なわれていた「お祭り」や「行事ごと」などを想像してしまう。今回は全く自分の知らない町であるが、そこで行なわれてきたであろう様々な出来事などをイメージしていた。恐らくそれは、そこに居た時感じた「蝉の鳴き声」や「苔むしたにおい」、「肌にまとわりつく汗」、そして近くから聞こえてくる「太鼓の音」と「子供達の無邪気なはしゃぎ声」。近々お祭りでもあるのか?それともクラブの応援の太鼓の音だろうか?そんな空想をしながら、神社をあとにした。
この志和町での唯一の思い出である、ある酒屋のおばさんとの出会いは、僕の心に深く志和町を印象付けた。おばさんありがとう。僕は無事に帰る事が出来ました。そしてお元気で・・・。
by atelier-bond | 2005-07-26 11:14 | | Comments(0)