通学路
2005年 07月 26日
僕は初めて訪れた場所では、必ず地域の方と話をして、その土地の特色を聞く事にしている。ビックリしたのは、視界に入る家々の屋根瓦の殆どが茶色の瓦(あかがわらというらしい)が葺かれていて、ちょっと異様な感じがしたが、少し経つと目も慣れて、志和町の良さが見えて来た。

この町の人と話していると、「こんな町には何にもないよ」というが、僕の印象に残った風景は、子供達が楽しそうに話をしながら自転車に乗って通っている「通学路」だった。
通学路はどこの子供にもあるのだが、なんとも言えない懐かしい雰囲気と、子供達のいきいきとした表情が印象的だった。自転車をこぐその後ろ姿を見て、思わずシャッターを切ってしまった。


そんな子供達を見つつ町を散策していると、「志和神社」に出会った。どこの田舎町にでもありそうな、少しさびれた神社だったが、僕には何故か懐かしく感じて、その場をしばらく離れる事が出来なかった。

以前、僕の友人で僕の田舎を見た時に、「自分の田舎とどこか似ている所がある」と言った人がいるが、その場に居た僕は、まさにそれと同じ印象を持ったのだと思う。
僕は以前にもこのブログに書いているが、子供の頃から神社が大好きで、神社に行っては昔からそこで行なわれていた「お祭り」や「行事ごと」などを想像してしまう。今回は全く自分の知らない町であるが、そこで行なわれてきたであろう様々な出来事などをイメージしていた。恐らくそれは、そこに居た時感じた「蝉の鳴き声」や「苔むしたにおい」、「肌にまとわりつく汗」、そして近くから聞こえてくる「太鼓の音」と「子供達の無邪気なはしゃぎ声」。近々お祭りでもあるのか?それともクラブの応援の太鼓の音だろうか?そんな空想をしながら、神社をあとにした。
この志和町での唯一の思い出である、ある酒屋のおばさんとの出会いは、僕の心に深く志和町を印象付けた。おばさんありがとう。僕は無事に帰る事が出来ました。そしてお元気で・・・。












