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旅とデザイン 京都から世界へ・・・

国内外を旅をしながら、デザインとブランディングで各地のみなさまのお役に立つことを目的とした事務所です。デザインが人々にとって価値があるように、またデザインさせて頂いた地域が元気になることを心がけています。


by atelier-bond

ライススタイルショップハラダ

無機質なぬくもり








本質を体験できる空間
鹿児島県薩摩川内市の市比野温泉郷の入口に位置する、原田米店様の新たなお米のセレクトショップ、『ライススタイルショップハラダ』がオープンしました。

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かつて湯治場として賑わった市比野温泉も、今では観光客数も減少し、街は高齢化で旅館も廃業の跡が目立ち、通りは閑散としていますが、まだまだ若い人も住んでいて、街の人たちの結束も強い。そしてかつて湯治場だった温泉の泉質は変わる事なく今も地元の方に愛されているため、そこに未来を期待出来るようなお米店が作れないかというのが今回のプロジェクトのスタートでした。

今の街の状況を憂うのではなく、今の街の価値を探して、それを未来へ遺す方向へ。市比野だから出来る市比野らしさを表現しました。

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今ではなかなかお目にかかれないおくどさん(竈)。店内で薪を焚べてご飯が炊けます。都会ではなかなか体験できない、市比野のライススタイルショップハラダだから出来ること。

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おくどさんは地元鹿児島県の桜島の溶岩を使ってデザインしました。こうしてみていると桜島の噴煙にも見えてきます。

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地元薩摩川内市のFMラジオの取材で、おくどさん体験をして頂きました。お米炊きの最後の火力を上げるため、竹筒で息を吹きかけます。

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竈の中はこんな感じで燃え盛っています。煙突が付いているため、ほとんど店内に煙が逆流しません。

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そして美味しそうなご飯が炊けました。

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美味しそうなご飯は一旦お櫃で蒸らします。この手間暇がご飯を更に美味しくするのです。お櫃にご飯を移す作業も今ではなかなか見られません。

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じっくり蒸らして・・・。

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出来上がり!

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この日は地元鹿児島の指宿の鰹節の効いたお味噌汁と地元産のお漬物と一緒に、原田さんこだわりの竹のお箸で炊いたご飯を頂きます。ほんのり薪とお櫃の香りがして、ご飯もいい粒感を感じで旨い!

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余ったご飯はおにぎりにして持って帰ることが出来ます。竹ザルに置いてるだけで、より美味しそうに見えます。手仕事が伝わる道具にこだわりました。

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棚の中にはこだわりの道具や食器を飾りました。

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お米屋さんという従来の印象より、街の人が集まりたくなる場の提供を。ベンチは店舗を施工してくれた地元の若い大工さんが廃材で作ってくれました。誰でも座って休憩して頂けます。

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そして夜は街の人の憩いの場になります。

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夜はお米のショーケースがより見えやすくなります。昼間の印象と大きく変わって落ち着いた雰囲気に。

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ついつい写真を撮りたくなる場所。
今の時代に欠かせません。

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ここがお米屋さんと思えない、居心地の良い空間でお米を選んで買って、炊いて食べることが出来ます。普段お米を扱う空間をそのまま再現して、空間を通じてお米への価値観を変えてもらうのが狙いです。

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夜のライススタイルショップハラダの店内。

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大きなカウンターに料理を盛り付けると・・・。

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そのままパーティーが始まります。

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この日はオープニングイベントということもあり、地元の店舗の飲食店の方もお酒を出して頂いたり、料理をケータリングして頂いたりと、これまで市比野になかった景色が現れました。

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最後に原田オーナーからの挨拶。

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これまでずっと地元に創りたかったものが出来た瞬間です。

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元々温泉街で賑わっていた時、あちらこちらにネオンの灯が点っていたことでしょう。今では灯さえ見えなくなりましたが、ライススタイルショップハラダのリニューアルオープンをきっかけに、一つまたひとつとネオンが点り、街に活気が蘇る事を願って、店頭にネオンサインを提案しました。

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新しいお店ができたら、お客さんが来るのではなく、来るお客さんの滞在時間を1秒でも長くすることが重要です。真新しいお米屋として誕生したライススタイルショップハラダでも、お米を買いに来る、おくどさん体験が出来るだけでは人を定期的に集める事は難しいと思い、温泉街の中心に無料の足湯があるので、そこまで歩きたくなるきっかけと、店舗への来店機会を増やすためにお米のジェラートを開発しました。単なるジェラートではなく、中に米粒の食感を残して、少し硬めのリゾットのようなジェラートが誕生しました。米俵の最中もかわいいですね。






お米屋という想像がつかない空間になりましたが、元々のコンクリートの空間を活かし、コンクリートの無機質な空間だからこそ、お米をはじめ、食材や道具、そしてここにある全てのものにぬくもりを感じるのではないか?と思い、無機質なぬくもりをコンセプトにした空間を提案しました。お米のありがたみだけでなく、水や火、自然の豊かさを享受出来、昔ながらの自然の材料で造られた道具や、昔ながらの製法で作るごはん。現代人が忘れてしまったものを思い出すように、また知らなかった若い人に未来を繋げ託す様な、そんな人とのぬくもりさえも感じられる空間にしたいと思ってデザインさせて頂きました。ここにしかないもの、ここでしか体験出来ないコトができたと思います。ここに人が集い、街に人が訪れ活気を取り戻し、また新たな市比野として生まれ変わる事を願っています。









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by atelier-bond | 2022-08-25 22:45 | Comments(0)