奥へと誘う演出
店舗をデザインする時、基準は『自分だったらこんなお店に行ってみたい』と思う空間を創ること。当たり前のことですが、それだけでうまく行けばいいですが、そうもいきません。
そこで店舗の魅力として『路地空間』を上手に活用出来たプロジェクト例です。
熊本市にある居酒屋の店舗デザイン。飲食店ビルの4階にあり、エレベーターを下りると入口があるわけでもなく、暖簾がかかっており、その先に店舗の入口があります。奥の店舗が全く見えないという点を利用して『奥ざしき』感を演出しました。
同じく『奥ざしきたつのこ』の店内路地。部屋と部屋の間に路地があり、路地を通って各部屋に辿り着きます。また路地に面した建具を開け放つと一つの大きな空間になり、小さな街のような空間に変身します。
同じく熊本市にある、完全個室で自分でステーキを焼く店舗のデザイン。こちらは『雅(みやび)さ』をコンセプトにしており、しっとりとした大人の空間へとデザインしました。ライティングも暗めで、ほんのり壁のベンガラが灯す明かりになっています。こちらも路地沿いに個室があり、奥のT字路を曲がると更にお部屋が続き、旅館のような佇まいを演出しています。
広島県福山市の過疎化している地域でデザインした酒場の空間。駐車場から30mくらいの所に入口のドアがあり、そのドアを開けると更に暗く長い空間が続きます。その先に明るく綺麗な庭が広がる演出となります。
酒肴峰屋
入口入って奥まで続くトンネル空間。その四角のトンネルが表の通りまで突き出し、世間に存在を示すことを意識したデザインとなりました。トンネルの途中にカウンターがあったり、トイレがあったり、二階に行く階段があったりと、このトンネルが重要な役割を果たしています。
オーナー側からすると一見無駄見える路地空間も、そこを訪れる人からすると路地空間は楽しみを倍増させる効果があり、席数を減らしても創る価値があると思います。路地以外にもまだまだ効果的な空間はありますが、アトリエボンド ではこれまで路地空間を効率的に使い、より多くの効果を確認して参りました。路地空間も安易にこちらから提案したのではなく、クライアントの要望があって初めて路地空間がうまれます。まずはしっかりとしたコンセプトを考えましょう!
京都府亀岡市を中心に全国で新築一戸建て住宅、中古住宅のリノベーションデザインをしています。大阪や関西はもちろん、全国各地で住まいづくりのお手伝いをさせて頂いております。