土地を見分ける
連日大雨による目を覆いたくなるような報道が続きますが、建物を作る者として、土地の見極め方が非常に重要だと考えています。設計事務所ですが、住宅の設計依頼の7割以上が土地探しから相談を頂き、最終的な判断に繋がる相談はさせて頂いてます。現在も3件ほど土地探しのお手伝いをしております。
環境を見極める
1番大切な事はまず環境を見極めることだと思います。当たり前のことですが、海や川、山の近くは平坦な土地に比べて災害による被害は高まるでしょう。しかし災害のリスクもありますが、海や川、崖地は眺望を活かした住環境が得られます。それらが期待出来ずただリスクがあるところはもちろん避けることをオススメします。
見極め方
では眺望や環境を活かした住まいを作る上でアトリエボンドの基準は以下の通りです。
海が近い場合
1、内海に面しているか?外海に面しているか?
2、波が高いか?穏やかか?
3、満潮時の現地を確認する
4、防波堤の高さを見る
5、風が強い場所かどうか?
6、風の向き
7、過去の大潮・台風の被害の有無
川が近い場合
1、過去の洪水歴
2、上流の川の形
3、堤防の高さ
4、周辺の土地の高低差を見る
山(崖)が近い場合
1、擁壁の有無
2、擁壁の種類
3、豪雨の日の水の流れを確認
4、山(崖)からの距離
5、過去の土砂崩れ等の記録
6、上方の建物の有無
7、周辺の土地の高低差
以上
これらを必ず確認します。特にこれらに該当する土地は1番危険と思われる天候に敷地を確認することが重要だと思います。また敷地近隣住民に質問するのもいいでしょう。
ハザードマップを調べる
そして必ず調べてもらいたいのが各自治体で作成されている
ハザードマップ。これを見るとその土地にどんな危険性があるか?がわかります。ただし、このハザードマップに示されているからその土地が危険だというわけではありません。
このハザードマップは事務所のある亀岡市のものです。そして地図の赤丸は事務所の位置になります。事務所を移転する際、このハザードマップを確認しました。
事務所の位置は水色の範囲内にあります。凡例を見ると洪水になった時事務所には、0.5m〜3mの水が押し寄せる可能性があることになります。もう一度地図を見ると地図で事務所の上側に(亀岡駅前交番)大きな川があります(保津川)。この川は過去に何度か決壊して駅前は深く浸水しました。それ以降洪水対策がとられ、かなり緩和されたそうですが、可能性はゼロではありません。しかし地形や水の流れを想定すると、自ら大丈夫だと判断し事務所をこちらにしました。
※事務所前は緩い下り坂になっており、近隣の方から過去の洪水歴を確認して決断しました。
事務所の辺りはあまり心配していませんが(これまでの豪雨でも浸水していません)、亀岡駅前交番の上側(北側)はまだ浸水する可能性がかなり高いと考えています。
大切な事は、ハザードマップを見ることもそうですが、まず必ず現地を確認する事。そして可能で有れば大雨の日に確認する事。ハザードマップは洪水だけでなく、急傾斜地崩壊危険地域や津波についても分かります。購入したい土地や住みたい地域が有れば、まずこのような形でご自分で調査をしてみては如何でしょうか?
京都府亀岡市を中心に全国で新築一戸建て住宅、中古住宅のリノベーションデザインをしています。大阪や関西はもちろん、全国各地で住まいづくりのお手伝いをさせて頂いております。