住まいづくりで旅をする
いい天気になりました。
今日は鹿児島の桜島に渡って、桜島フェリーターミナルで待ち合わせして、垂水市の住宅のクライアント様と宮崎県都城市の製材所とプレカット工場へ見学と打合せ。
桜島にも数えられないくらい足を運びました。
最近では産地へ施主を連れて行くというのは当たり前になりましたが、かれこれ15年ほど都城に通っています。設計者が産地に赴き産地を知り、木を知るという事に感銘を受けて二十数年。訪れる毎に勉強になりますし、新たな発見も多い。これはクライアント様にとっては記念イベントですが、設計者にとってはパフォーマンスではなく、大事な確認であり、また産地やこの産業のことを知り、伝えるための大切な時間なんです。
クライアント様にとっては良い記念旅行になって欲しいですね。これまでもそんなご家族がいらっしゃいました。お子さん含め15年前からお世話になっている担当者の話を聞いて頂いてます。ここで知る初めての木の話も多いのです。
木は乾燥すると割れやすくなるのですが、特に杉は周辺より中心の方が水分量が多く、乾燥が非常に難しいのですが、これは一旦自然乾燥(屋外)した材を乾燥機に入れる前に、もう一度水分を与えて(シャワーを浴びせる)、乾燥機に入れて満遍なく乾燥させるための工夫なのです。だからこちらの木材は本当に割れにくく、狂いにくい。これらの乾燥に何十年も取り組まれています。ここ以上の乾燥技術はなかなか見られません。
山から伐り出された木材、皮を剥かれて自然乾燥中。ゆっくり水分を抜いていきます。
壁の下地材になる杉材ですが、壁の中に隠すのがもったいないくらい綺麗な木目。木材の加工も日々進化しており、効率化はもちろん、乾燥の方法も新たな製材方法や新しい構造材も来るたびに出来ている気がします。現場に入れば単なる柱や梁ですが、こういう現場の努力が使いやすい材、安全な建物に変わります。
ここには山から切り出した木が並べられていますが、これらの丸太を急斜面の山から切り出し、里へ運び出し、こちらで皮を剥き、製材し、乾燥して、プレカット工場に運ばれて現場に運ばれます。こういう現場に来る前は、単なるどこにでもある木材ですが、この過程や木一本いっぽんを大切に扱い、管理して下さっていることを知ると、木の扱いも木への想いも変わります。これからも単なる家づくりではなく、家づくりは様々な人が関わり、様々な人の手を通じて、住まい手の想いがカタチになっているということを伝えて参りたいと思います。
京都府亀岡市を中心に全国で新築一戸建て住宅、中古住宅のリノベーションデザインをしています。大阪や関西はもちろん、全国各地で住まいづくりのお手伝いをさせて頂いております。
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「ツマヨウジから建築まで・・・」
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