京都府内産杉について考える 自民党京都府議団
2013年 10月 08日
杉という素材を使ってデザインを創り出して12年。それ以前から産地を訪れたり、町中の材木屋さんから杉について教えて頂いたりと、杉に関わりだしてそろそろ20年近くになります。今回のセミナーの内容は、
1、アトリエボンドは何故京都府内産を使わずに宮崎県(熊本県)産材を使うのか?
2、京都府内産の流通について考える。
この2点についてお話ししました。

(京都府議自民党団で撮って頂いた写真)
杉のサンプルを持ち込んでご説明させて頂きました。
まず1についてですが、理由はお客様に永く安心と安全をお届けしたいからです。宮崎県は林業が盛んで、並材と言われる銘木でもなく一般材として扱われていたため、それに強みを付けるように『乾燥』と『加工』の技術が早くから進歩していました。

宮崎県都城の製材所
杉を使って建築する場合、木材に含まれる水分(含水率)が重要で、その管理がしっかりとされており、木にストレスを与えることなく乾燥させるため、後々割れたり、暴れにくくなるので、背割りを入れる必要もなく、縮みにくく加工の精度も高いため、設計者としてはよりローコストでハイクオリティな構造を手にする事が出来ます。しかも効率的に。
以前は『京都の林業を支えるために京都の杉を使おう』と考えていた時期もありましたが、それはある意味エコではなくエゴであると気が付いたのです。京都の林業は宮崎県ほど発展していないため、様々な問題があります。その影響を受けるのが末端でお金を支払うクライアントの皆様だと思ったとき、その考えが大きく変わりました。
少しでも京都の木を消費する事は京都の林業にとってプラスに働くと思っていたのですが、そもそもの理由が経済に取っての足かせのように感じ、本来であれば切磋琢磨して技術革新をしなければならない部分が、補助金を得る事により、競争しない環境がうまれ、京都の林業は時代に対応出来ずに衰退してしまいました。今そこに目を向けるのではなく、アトリエボンドにご依頼頂く、依頼者側に立って考えるべきだと思ったからです。
2の京都府内産の杉が使えないのではなく、今は構造材として使えるものではないということで、乾燥技術が発展途上なため、材木の質と乾燥の度合い、数量、工期を考えるとそれを安定して供給出来る製材所が京都にはないという意味です。
京都府内産杉が現在使えない理由
○乾燥材の在庫(規格品)が確保されていない
○乾燥の状態が悪い
○加工の精度が低い
京都府も京都府内産の杉を推進している中で、街の材木店に『杉の乾燥材』を発注すると、通常では午後にでも入る物ですが、京都府内では2〜4日程度かかります。乾燥材がないため、発注後乾燥して現場に届けているため、含水率は下がっても乾燥の状態がわるいため、乾燥しきっておらず、割れやすくなっているため、使いたいとは思えません。
宮崎では問題なく加工される方法が、宮崎以外では出来ない事が多く、その部分だけ大工さんに頼まなければならないので、技術力の部分でムラが出てしまいます。
しかし問題は京都府内産を使わないのではなく、京都府内で全てをまかなおうという制度の問題だと思います。特にウッドマイレージはこれまで散々外国産材を使う事を制限しなかったにも関わらず、日本国内でも極力流通距離を減らしてCO2を減らそう等と、極端な制度を推進するため、このようなおかしな問題が起こっています。
日本全国で見れば地域産材で流通させられないため、木造の公共事業の材木等は関東であろうが、関西であろうが、一旦宮崎に運ばれて乾燥・加工し、戻されるというおかしな現実があります。地域で処理出来る問題であればいいのですが、処理出来ないものを無理矢理処理しようとする事自体がおかしく、それを強引に勧めようとしているのが今の京都府のようです。
アトリエボンドではこれまで新築のみ国産材にこだわり、改装等は工務店任せになっていましたが、これからはリノベーションにも国産材(宮崎県・熊本県)を使用し、外国産材に頼らない『地産地消』として、建築に活かして参りたいと考えております。
アトリエボンドは木材を京都ブランドとしてではなく、弊所のコンセプトのように
Brand Of Nippon Designをコンセプトとしてかかげているため、ニッポンブランドとして、国産材にこだわったデザインに携わって参りたいと思います。同時に京都府内産が将来的に使えるよう、京都府議自民党団の皆様にも協力を仰いで参りたいと思います。

京都議会棟に初めてお邪魔しました。こういう所はやはり赤絨毯なんですね。貴重な経験をさせて頂きました。お話を頂きました四方源太郎さん(京都府議)、自民党京都府議団のみなさまありがとうございました。
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