モノクローム
2005年 10月 16日
最近そういった事から、写真の善し悪しを判断する為に、モノクロに変換して写真をみるようにしている。同じ写真でもカラーとモノクロでは、見えて来る世界が大きく違う。カラーはあくまでも3、4色をもとに沢山の色で構成されているが、モノクロはご存じの通り2色で構成されている。余分な色を削ぎ落したもっともシンプルな世界が広がる。僕はその2色の世界が好きだ。被写体との対峙、イマジネーションを触発されるその何とも言えない空気感。誰もいない庭園で一人庭と向き合っているような緊張感さえ感じる時がある。白と黒しかない世界だからこそ、空想が広がる。
今の情報化社会において情報の必要性は否めないが、情報が豊富なだけで創造性が失われる事に関しては危惧しなくてはならない。
モノクロは写実的ですよね。誤魔化しがきかないと思います。