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旅とデザイン 京都から世界へ・・・

国内外を旅をしながら、デザインとブランディングで各地のみなさまのお役に立つことを目的とした事務所です。デザインが人々にとって価値があるように、またデザインさせて頂いた地域が元気になることを心がけています。


by atelier-bond

美しい国Nippon!の旅 〜飛騨高山〜

美しい国Nippon!の旅 〜飛騨高山〜_e0002951_16342181.jpg昨日に引き続き次は飛騨高山。以前より一度来てみたかった場所。郡上八幡から昼食を食べるためにやってきました。しかし残念ながらあまりお腹が減っておらず、軽く食べられそうなお蕎麦を食べに飛騨蕎麦大黒屋さんへ。

たまたま観光マップに載っていたお店だったのですが、この天蕎麦を食べたくなりここに決めました。お昼時を過ぎてはいたのですが、観光客や地元の方で賑わっていました。田舎蕎麦のようなイメージをしていたので、濃いダシだと思っていたのですが、意外に薄味でビックリしました。自分には少し物足りない感じだったのですが、てんぷらもそば湯美味しくて、あっという間の完食でした。

お腹も満たされた所で、街を探索。さすがに飛騨高山だけあって、家具や木工のお店が多いです。至る所に無垢の一枚板が立てかけられてました。まぁ今回はその辺は無視して、街並をじっくり拝見。修学旅行生や外国からの観光客が目立ちましたが、コンパクトにまとめられた街は、実に上手く構成されていて、表通りはどの地方都市でも見かけるようなアーケード街ですが、一歩露地を入ると町家があったり、お寺があったり、間に川が流れていたりと、京都とよく似た構成ですが、道幅も建物も狭く低いので、地域密着度が高く、親近感が湧きました。

観光客向けの出店が多いので、食べ物の臭いに吸い寄せられます。少し残念だったのが、閉店時間が早い!日が暮れると共に、表に打ち水がされて、アスファルトからムッ〜と何とも言えない懐かしい臭いが漂って、商店街の縁台に浴衣姿の女性がいたりするのかな〜等と妄想を膨らませていたのですが、ここ飛騨高山では17時になると人の姿が見えなくなります。16時頃から店じまいをする所が多く、あっと言う間に人がいなくなりました。高山の人は、夜は家族との時間を大切にする方が多いそうです。

いい習慣ではありますが、商売っ気がないというか、観光地にしては淋しいものです。古い街並を歩くと、格子から漏れる光に誘われて、''ちょっと入ってみようかな?''みたいな事を想像していたのですが、ほとんどそんなお店はないそうです。

まぁそんな高山ですが、街並や町家は京都はまた違った風情があり、素敵です。格子の使い方や建物の色、屋根の掛け方一つでここまで変わるのか?というくらいの驚きです。昔見たことのある絵や絵はがきなどに描かれていた、町家と朝顔、麦わら帽子をかぶった少年少女等の絵は、京都ではあまり見る風景ではなかったのですが、ここに来てあの絵はこの地域のものが描かれていたのかな?となんとなくつながった気がしました。高山の町家の軒先には、ほとんどのところで朝顔を置かれていました。とても夏らしい風景です。

そして町家カフェは京都だけでなくこちらでも健在でした。以前旅行した金沢も素敵な町家カフェがたくさんありましたが、こちらもなかなかいい雰囲気のお店がありました。満腹と時間の関係で入れませんでしたが、高山らしい雰囲気の気になるお店でした。高山の町家は京都と違って、間口は広いです。京都はうなぎの寝床という位ですから、非常に間口は狭いです。

いろんな町家を見て歩き、特に気になった町家が藤井美術民藝館です。こちらは総檜造りの土蔵の中に、安土桃山時代からの美術工芸品などを展示した私設美術館らしく、さまざまな陳列品の中には、陶磁器・染織物・漆器・金工・絵画・木工品・仏具・武具・民芸品などがあるらしく、着いた時には閉店していました。残念...。また次の機会に訪れたいと思います。


高山の街は今の京都より、素敵なんじゃないかな?と思います。確かに京都より小さい街ではあり、歴史の濃度も違うかも知れませんが、京都人が忘れかかっている部分に非常に力を入れられています。正直''ここまでこだわるかぁ〜。''というような部分までしっかりとまちづくりされており、関心させられっぱなしでした。ただ、どこの観光地に行っても、観光客向けの出店やお土産がありますが、あれはどこで食べても美味しくないですね。雰囲気に飲まれるのかな?ただ、高山も古いもの、美味しいもの、美しいものが残る日本を代表する街だと感じました。造り酒屋や地酒を販売するお店が多かったので、お酒が好きな方には更にオススメの街です。
Commented by ごる at 2007-07-31 21:57 x
たびたび失礼します。
高山もそうなんですが、古い宿場町は日が暮れれば店じまいですね。
高山もですが木曽の数々の宿場町なども本当に風情があっていいです。こじんまりとして。人も温かいし。
京都は「都」だから遊ぶ場所があるので、かなり雰囲気は違いますね。
あー自分も早く旅に出たくなりました!今年は9月に宇治を皮切りに西へ行く予定ですよ。
Commented by atelier-bond at 2007-08-01 16:35
ごるさん、たびたび有難うございます。
宿場町、いい響きですね。
木曽も時間があれば行きたかったのですが、
今回は諦めました。
確かに京都は以前は都だったので、
繁華街も大きいですが、風情がなくなってしまいました。
今年は宇治ですか!
ぜひ、京都にお越し下さい。
by atelier-bond | 2007-07-31 16:34 | Comments(2)